第67回日本臨床検査医学会学術集会

ご挨拶

 この度、第67回日本臨床検査医学会学術集会の集会長を仰せつかることになり、2020年11月19日(木曜日)から22日(日曜日)の4日間、岩手県盛岡市のアイーナにて開催する運びとなりました。ここに謹んでご挨拶申し上げます。
 臨床検査の領域は非常に広範囲で各専門領域でのそれぞれの学術活動が繰り広げられておりますが、本学会は臨床検査医学の総本山として、臨床検査のみならず医学全般の発展に大きく貢献してきました。中でも年1回の学術集会は最大のイベントと言えます。東北での開催は2006年の保嶋実先生(弘前大学)以来14年ぶり、盛岡での開催は1994年の伊藤忠一先生(岩手医科大学)以来26年ぶりであり、今学術集会開催の重責に身の引き締まる想いであります。
 臨床検査医学の発展は目覚しいものがありますが、特に最近は「人工知能(AI)」が様々な臨床検査に導入され、各領域の関連学会でも大きな話題として取り上げられています。そこで、今回の学術集会のメインテーマは「人工知能(AI)時代の臨床検査」とし、これまでの臨床検査に対するAIの導入について参加者の皆様と情報を共有し、さらに今後の臨床検査とAIの関りについて議論を深めたいと考えました。プログラムとしては、AIと臨床検査に関する特別講演、教育講演、シンポジウム、一般演題からの選抜によるミニシンポジウムの他、会場内に「AI検査室」なる展示ブースを設け参加者の皆様に近未来の検査室を体験してもらえるような企画を予定しています。一方、こうしたAIの臨床検査への導入によって、我々臨床検査にかかわる医療職種がどのように変わってゆくべきかについても議論したいと考えています。
 このような構想のもと、本学術集会を是非とも成功させたく、現在開催に向けて関係者一同準備に取り組んでいるところであります。盛岡市は東京駅から新幹線「はやぶさ」で2時間10分と非常にアクセスがよく、またウニ・アワビ・牡蠣などの三陸の海の幸、盛岡冷麺・じゃじゃ麺・わんこそばの三大麺、前沢牛や短角牛などの豊富な美味に加え、南部杜氏のお膝元でありあさ開や南部美人などのおいしい日本酒が勢ぞろいしており、盛岡の食文化を堪能していただけることは信じて疑いません。スタッフ一同最大限のおもてなしで皆さまをお迎えしたいと考えておりますので、ぜひともたくさんの学会員ならびに検査関連メーカーの方々の参加を期待しております。

令和2年 1月 吉日

第67回日本臨床検査医学会学術集会
会長 諏訪部 章
(岩手医科大学医学部臨床検査医学講座 教授)

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